FC2ブログ
2018/11/03

「出張プロジェクトin山中湖」

隔月で集まりをもっている「Sola1冊の本プロジェクト」。
10月は「Sola1冊の本プロジェクト 出張プロジェクトin山中湖」。
山中湖在住のメンバーの提案で、山名湖で合宿プロジェクトをおこなった。
参加者は9人。

この時期としては異例の暖かさと雲一つない晴天に恵まれた2日間だった。

1日目は、山中湖在住のメンバーのお宅で、ヘブライ語の翻訳作品の検討会をおこなった。
著者(75歳)は、小型自家用車を運転して、
ヨルダン川西岸地区とガザ地区に通いつづける未亡人。
イスラエル大手出版社の元編集者兼作家でドイツ語とフランス語、スペイン語のヘブライ語翻訳家として、カフカ、カミュ、ニーチェ、マルケスなどの訳書がある。
三人称で描かれる同書の彼女はじつに自然体で魅力的な女性。
彼女とパレスチナの市井の人々との、30年間にわたる交流記録。

次回12月のプロジェクトでも再度取り上げて検討を続けたいと思う。
ぜひ形にしたい作品だ。

2日目は「ハイキング」と称した「山登り」(大平山・平尾山)を体験した。
久しぶりの山歩き。

***
パートナーが倒れて、明日11月4日で2年になる。

いまだにできないことがいくつかあり、そのひとつが散歩だった。

わたしは先天性股関節症で、右足に人工股関節を入れている。
左足も同じ病気で、いずれ人工股関節を入れることになるのだろうが、
いまのところはなんとかもっている。

わたしはもともと山歩きが好きで、若いころは無謀にも南アルプスに登ったりしていた。

筋力の衰えに伴い、右股関節の痛みが増し、2010年に人工股関節置換術を受けた。

2004年に本作り空を立ち上げてから激務が続き、
体を動かすこともままならない日常が続いた。

パートナーもこのままではマズいとあるときから散歩を始めた。
*パートナーの散歩ブログは、LEADER’S BLOG 2017/07/29の最後に紹介している。
http://soladanjo.blog.fc2.com/blog-date-201707.html

パートナーは学生時代に山に登っていたので、散歩でもかなりの距離を歩くようになった。

ときたま一緒に散歩に出かけた。
「えっ、こんなところがあったの」と、パートナーはいろいろな散歩コースを開拓しており、
近所とは思えないような気持ちのいい場所、景色のいい場所もあった。

並んで歩くことはほとんどなく、パートナーはどんどん先に行ってしまう。
わたしはノロノロと歩いて、要所要所で待っていてくれるが、
姿が見えると、ぱーっと行ってしまう……。
***
そんな散歩の風景を思い出した。

山中湖の標高が980メートルくらいなので、
実際登ったのは330メートルくらいなのに……
きつかった。情けない。

途中からHさんの杖を借り、苦手な下りは
Fさん、Mさん、Kさんに小さな荷物も持ってもらい、
大きな段差は抱えるように助けてもらいながら無事、下りることができた。
ありがとう。
予定より時間がかかって多大な迷惑をみなにかけてしまった。

こんなに気持ちがよかったのは久しぶり。
なぜだか筋肉痛はなし。また来年も山を歩きたいと、心から思った。

おそらくまたみなに迷惑をかけそうだが、それでも歩きたい。
許してもらえるだろうか。

すこしでもマシになるように、近所を歩きはじめた。
パートナーが開拓した散歩コースをたどって。

山歩きで見た富士山の景色。同行したカメラマンのSさんが撮ってくれた。
DSC02527_convert_20181103232250.jpg

DSC02533-Pano_convert_20181103232313.jpg

DSC02627_convert_20181103232407.jpg





2018/10/21

空きベッド

1週間前の先週の日曜日、パートナーの病棟で、50代の男性が亡くなった。
あるご縁で、奥さまと顔見知りになり、挨拶を交わしたりしていた。
ほんのすこしだけ同室だったこともある。

入院当初は、ナースステーションに近い病室にいたが、しばらくして安定してきたので、
離れた病室に移された。
もといた病室で同室だった3人のうち、2人が亡くなっている。

西日射す 名札が消えた 空きベッド

わかっていたはずだ。病院とはそういう場なのだ。
なんともやりきれない気持ちになる。

この週末はとても賑やかだった。
土曜日は、4年ぶりにドイツから帰国したわたしの叔母と、
従姉妹夫婦と彼らの娘が来てくれた。
今日は、パートナーの高校時代の友人4人が足湯を手伝ってくれた。

みな、それぞれの貴重な時間を割いて、病院に足を運んでくれる。

ありがとうございます。

IMG_0696.jpg
先週の日曜日、病院の駐車場から見た空
2018/10/09

動かない23時間

4月終わりから最近まで熱もあがらずに、パートナーの体調は安定している。
4月以前は月に1度くらい発熱していた。

5月終わりころから簡単な家族口腔ケアを始めた。
病院の口腔ケアは日に1回。
自分のことを考えても日に2〜3回歯を磨いたりするわけで……
ずっと気になっていたのだが、できなかった。
最近「口のなかがキレイですね」と看護師さんに言われたりしている。

土曜日の午後、月に3回くらいは理学療法士のNさんのリハビリ時間にあわせて、
パートナーのリハビリに同行している。
車椅子に乗って、このところは2階のリハビリ室に行くことが多く、
リハの最後に足湯をさせてもらっている。
季節や天気のタイミングがあえば外に出ることもある。
猛暑のあとに台風続きで、なかなか外に出られない。
寒くなるとまた出られなくなるから
紅葉のころには外の光と風にあたりたい。

先週はNさんが土曜日休みだったので、金曜日に同行した。
右手の指が硬くなっている。とくに小指と中指。
小指は曲がったまま伸ばせなくなっている。
右手は力が入る分、ぐっと握った状態のままになっていることが多い。
気づいていたのだが、ケアが足りなかった。
Nさんがやっているように、
ゆっくりゆっくりすこしずつすこしずつ指を伸ばすようにしていこう。
「手湯」はひとりでできるから、手湯のあとに伸ばしてみよう。
右手の肘も硬くなりがちで、最初は曲げ伸ばしがきつかったが、
ゆっくりゆっくりすこしずつすこしずつ動かすうちに、
ひとまず動かせている。

リハビリしても1日1時間くらいで、残りの23時間はじっと動かない時間だと。
いまさらながらNさんの言葉を頭のなかで繰り返す。

動かない23時間。しっかり記憶にとどめよう。
2018/09/23

ステンシルに挑戦

絵本作家のむらかみひとみさんが、新刊の「ひかりとかげ 切り絵・版画・写真」の準備を着々と進めている。
22日、Sさんの主宰する文庫で子どもたちと「クリアファイルでステンシル」をおこなった。
11人の子どもたちに「できない子代表」もまぜてもらった。

1 むらかみさんが用意した図案(りんご、鳥、くも、木、花、えんぴつ、ネコ、むずかしい木)のどれか1つにクリアファイル(130ミリ×130ミリ)を重ね、マスキングテープで動かないようにとめ、図案を油性ペンで写す。
*ステンシルする時に絵の具がはみ出ないように真ん中に写す。

2 図案を切りぬき、ステンシルシートをつくる。
はさみの入りやすいところまでカッターで切り、あとははさみで切る。
全部カッターで切ってもOK。
図案の外側を使うので、中の切り抜く部分は途中で切れてしまってもOK。
*猫が切れるのはさみしいので、切れないように気をつけた。
*中が切れてはイヤ、という子や、どんどこ切って要領よく進める子、最初は切らなかったのにできたから細かく切る子などいろいろ。

3. ステンシルシートを画用紙の上に重ねマスキングテープでとめ、
紙皿に絵の具を出してメラミンスポンジに絵の具をつけて、
ステンシルシートの切り抜かれた部分にポンポンと色をつけていく。
*色を混ぜたり、重ねたり、絵を描くように。子どもたちは自由だ。

4 シートを水洗いしてから、図案の向きを変えて、黒の絵の具でステンシルして影をつける。
*影をつける子、影は関係なく好きなように図案を重ねたり、続けたり、背景もステンシルしたりいろいろ。

IMG_0614.jpg
むらかみさんのお手本

IMG_0617.jpg
「できない子」の「猫」。下から影つき、ステンシルシート、切り抜いた内側を使ってみた。



2018/09/19

版画は人なり

絵本作家のむらかみひとみさんが、来夏刊行に向けて「ひかりとかげ 切り絵・版画・写真」の準備を進めている。
7月に出た『つくろう! あそぼう! かたちともよう 切り紙・スタンプ・版画』
(玉川大学出版部)の続編だ。
学童保育、図書館、文庫などで、実際に子どもたちと掲載予定の作品づくりに取り組んでいる。
19日、本作り空Solaにて「できない子ども代表」のわたしと「できる子ども代表」のスタッフJが、むらかみさんの指導のもとゴム版画にチャレンジした。

1 むらかみさんが描いてきた「ラフスケッチ」(猫3種)の1つを選ぶ。
*もちろん自分で描いてもいいが、今回はお手本を使用。
*彫ったところには色がつかず、残しているところに色がつく。これ基本。

2 トレーシングペーパーに絵を写す。

3 カーボン紙でビニールゴム板(はがき大)に絵を写す。

4 彫刻刀で彫る。
*丸刀と三角刀、丸刀が気に入った。
*もしかしたら小学生以来か。小学校の卒業制作だったか忘れたが、4人くらいで「巨大版画」(木版)を彫った。とにかく「大きさ」だけは負けないようにと、ベニヤ板を4枚つないだ。巨大な鳥が飛んでいる構図だった。ただでさえ彫っているとどこを彫っているかわからなくなるのに、大きすぎるし、しかも4分割して部分を彫っているので、もう何をしているのかわからなかった。

5 版画絵の具をぬる。
*水性版画絵の具をのばし、版画ローラーで均一になるようにコロコロならす。
*ゴム板にローラーで絵の具をムラなくぬる。

6 紙をあてて、バレンでこする。そっとはがして、できあがり!

IMG_0610.jpg
彫ったゴム板と完成品。右から、むらかみさん、スタッフJ、わたし。
うーん。猫の表情に性格があらわれている。

このあと3人でパートナーの病院へ行き、
目を開けたら一番に見える場所に3枚並べて貼ってきた。
このところ目をあまり開けない。きっとわたしが作ったものはすぐにわかるだろう。

IMG_0612.jpg
病室のモビールも秋バージョン、リスとどんぐり。