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2018/08/22

猫の恩返し

昨日、長らくご迷惑をおかけしていた仕事が一段落して、
著者のひとり「sujico」さんから興奮するエピソードが届いた。
以下ライブで紹介する。
ちなみに登場人物なる登場猫は以下のとおり。

「sujico」さん宅の猫軍団
正式所属:黒猫4匹
「おこげ」(メス推定9歳)
「まめたん」と「たどん」(おこげの息子、共に8歳)
「ゆかり」(親族関係は無し、1匹で生後2ヶ月くらいのとき迷い込んできたメス、6歳)
居候:野良のオス1匹
「小鉄」片目なので喧嘩に負けては可哀そうだからと、未だ去勢していない。
したがって、ほかの子たちよりはるかに広いテリトリーを持っており、Y川まで出かける。

***
さて、先日の我が家のエピソード。
ある猛暑の日、H市の仕事から帰宅すると、
部屋の中から「くぇ、くぇ」という異質な声が………
見ると、カルガモの子どもが床をよちよち歩いており、
その1メートルくらい後ろから「ゆかり」と「まめたん」がそろりそろりと追っています。
これはいけない、と慌ててカルガモを捕まえ、
洗面器に水を張って入れ、上から笊を被せました。
すると、2階から「小鉄」が階段を降りてきます。
2階に行ってみると、カルガモと思われ る白い糞があちこちにぽつぽつ………。
どうやら、近くのY川から小鉄がカルガモをくわえてきて、2階に連れて行ったようです。
幸い、カルガモは傷一つありません。おそらく、甘噛みしてきたのでしょう。
向いの奥さんと、これは日々の食事の御礼に小鉄がお土産として持ってきたのだろう
と話しました。
カルガモは、無事Y川に返してきましたが、本当にびっくりしました。
これぞまさに、「猫の恩返し」でしょうか!

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カルガモをお土産に持ってきた小鉄。なかなかの面構え。

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おこげ・まめたん・ゆかり。手前がゆかり、奥の向かって右側がまめたん、左側がおこげ。
2018/08/19

「ソウルメイト」

『それでも人のつもりかな』は、母と娘のコラボレーションが実現した1冊だ。
北海道出身の有島希音さんの文章に娘の流亜さんが絵をつけた。

希音さんとの出会いを作ってくれたのは、友人M。2015年6月のことだった。
そのころ思いつきのように日本児童文学者協会の事務局に同人誌を見にいったり、
「がっぴょうけん」に参加しようとしたりしていた。
同年に始めた「Sola1冊の本プロジェクト」の場で、創作を検討したいという思いもあった。

わたしはずるい。
友人のMやAに先に読んでもらい、その感触を見てから自分が読む。
すべてではないが「忙しさ」を理由にずるをする。
三者の意見が分かれることもあるし、見事に一致することもある。

Mから紹介され、同人誌に発表されたある作品を読んだ。
パートナーにも読んでもらった。

まっすぐに魂に響いてくる「手応え」があった。
でもたぶんこのままでは「本」にはならない……。

そこから有島希音とSolaとのやりとりが始まった。

Solaは出版社ではない。Solaのような存在に作品を預けてもらうには
強い信頼関係を築くことが必要になる。

『かもめのジョナサン』を書いたリチャード・バックが続編的位置づけで書いた
『イリュージョン』『翼に乗ったソウルメイト』『ONE』。
そこでかつて「ソウルメイト」ということばに出会った。

希音さんはSolaの「ソウルメイト」だとわたしは思っている。
本来? の意味はさておき、「魂でつながれる関係」「本質的なことを共有できる関係」だと。

第2作に向けて、そろそろ離陸を始めよう。

今宵、同人誌のみなさんが開いたお祝い会にお招きいただく。
この本に関わったすべての人に感謝する。

*希音さんが昨年上京された折に、パートナーの病院に来てくれた。ありがとうございます。

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『それでも人のつもりかな』(有島希音 作 流亜 絵 岩崎書店)
2018/08/12

友だちになりたい

「ピンポーン」とインターホンが鳴る。
同時に飼い猫2匹が1階にいるときは2階に、2階だったらタンスの上にダッシュで逃げる。

2016年11月4日、パートナーが倒れた日のこと。
インターホンとともに救急隊が居間に駆け込んできた。担架に乗せて外に運び出す……。
あの日以来、2匹はインターホンが鳴ると逃げるようになった。

「ピンポーン」+猫ダッシュ
ドアの外にマドンナことPさんの娘のKちゃんがネコ柄の保冷バックを手に立っている。
「スープの冷めない距離」からPさんの運転する車に乗って
いっしょに夕食を届けにきてくれた。
これで3回目。うれしい。心なしか「猫ダッシュ」のスピードと距離が落ちた気がする。

Kちゃんは自閉症スペクトラム障害がある25歳。Pさんによると「3歳」だという。
わたしはKちゃんと友だちになりたいと思っているのだが、まだ片思い状態。

気をつけること。

・一度にたくさんのことを話さない。
・大きな声を出さない。
・伝えたいことを紙に書いて見せる。
・突然注意しない。
・これからやることを書いて知らせる。何が起こるかわからなくて不安にさせない。

『アスペルガーの心1 わたしもパズルのひとかけら』は、アスペルガー症候群である著者が
4年生ときに描いた絵本をもとに小学校の先生といっしょに作った「絵本」だ。
5、6年生のときにまとめた『アスペルガーの心2 パニックダイジテン』、
中学生のときに描いた『アスペルガーの心3 きんじょのらぶちゃん』の3冊が出ている。
3冊目の解説を書いている村中李衣さんに教えてもらった。

Pさんが行きつけの近所の中華料理店(厨房も配膳もオール中国人)で、
念願かなってKちゃんと姉のSちゃんとPさんといっしょに夕食を食べた。
Kちゃんの隣に座ったSちゃんの自然な振る舞いにうなった。
しっかりフォローしているのに流れるような雰囲気なのだ。
あたりまえだけれど一緒に育ってきたのだということがひしひしと伝わってきた。
のびのびと美しく成長している。
Kちゃんには妹もいる。いつか機会があったら三姉妹と一緒に食事がしたい。
Sちゃんは絵を描く。この話はいずれ。

時間をかけてゆっくり、Kちゃんと友だちになりたい。

10月のお誕生会にまぜてもらえそうだから、静かにはりきっている。

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『アスペルガーの心1 わたしもパズルのひとかけら』
『アスペルガーの心2 パニックダイジテン』
『アスペルガーの心3 きんじょのらぶちゃん』
(フワリ作・絵 偕成社)


2018/08/05

求む! 足湯メイト

マドンナことKさんの勧めでパートナーの足湯と手湯をはじめて1か月が過ぎた。

手湯は1人でおこなえるが、足湯はもう1人助けが必要だ。

ベッドに寝たままで手足を動かすなどのリハビリを一通りおこなったあと、
電動ベッドの頭を30℃から45℃くらいおこし、足もすこしあげる。
まずは手湯を片方ずつ。右体側にバスタオルを敷き、パジャマの袖をまくる。
やわらかい素材の折りたたみバケツに湯と入浴剤を入れる。
ゆっくり手をつける。
右手は麻痺のひどい左手にくらべ動く反面、
つねに握りこぶしの状態で力が入って強ばっている。
湯のなかで指や爪をマッサージして、しばらく置いておくと少しずつ力が抜けてくる。
手を開くまでには至っていない。
タオルで水分をしっかり拭きとる。
同じように左手もおこなう。左手は麻痺がひどいので力は入らず開いた状態で湯につける。
入院当初からくらべるとわずかだが左手が動き力が入るときがある。

ベッドを平らに戻し、起こせる高さに下げる。
持参したすのこをベッドの足下に置き、バスタオルを敷く。
パートナーを起こしベッドに座った状態で足をすのこにのせる。
パジャマの裾をまくる。足湯バケツに湯と入浴剤を入れる。
両足をゆっくり足首まで湯につけ、爪や指をマッサージする。
目標は10分。しっかり拭いて足湯バケツをはずし、すのこに足をもどす。

余裕があれば爪にオイルを塗るなどで完了。

リハのNさんと車椅子に乗るときも「足湯やっていいですか」とお願いして、
車椅子でも手湯と足湯。
介護のYさんが、足湯やるなら車椅子乗せましょうか、と言ってくれた。

湯につけたときに表情がふっと緩むのがうれしい。

Kさんをはじめ訪ねてくれる友人の助けを借りて、できるだけ続けていきたい。
足湯メイトに感謝。
このところ発熱もなく安定している。

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『絵で見るおふろの歴史』(菊地ひと美 講談社)
なんでおふろ……いい絵本なのに品切れが惜しい。

2018/07/29

余白

茨城県天心記念五浦美術館で、スズキコージさんの企画展が開催されている。
「スズキコージ 大千世界宇宙大爆裂展」となんともすごいタイトル。
会期は8月26日まで。
http://www.tenshin.museum.ibk.ed.jp

7月20日〜21日、別件の打ち合わせも兼ねて五浦に行ってきた。
五浦美術館のある北茨城市は福島県との県境。
自然豊かな立地で、展望ロビーからは太平洋を一望できる。
五浦の地は岡倉天心が新天地として移り住んだ場所で、
明治39年には日本美術院第一部(絵画)が移転し、
横山大観、下村観山、菱田春草、木村武山らも移住した。
岡倉天心関連の企画を進めているので、美術館周辺を散策したかったが断念。
旧天心邸と六角堂だけは駆け足で行ってきた。
六角堂は法隆寺の夢殿を模して天心が設計したとされる六角形の建物。
東日本大震災の津波で流されたが、翌年に創建当初の姿で再建された。

土曜日の午後、美術館でアーサー・ビナードさんとスズキコージさんが
「絵本『ドームがたり』について制作の思い出を語る」トークイベント
「STAY FREE」&サイン会がおこなわれた。
コージさんのさまざまな絵本の魅力に触れたあと、
絵本『ドームがたり』の制作過程を振り返り、
「コージさんが描けないのものはなにか」という話題になった。
それは「余白」。
岡倉天心は著作『茶の本』のなかで「余白の美」を説いている。
その「天心の美術館」で「余白」が描けないコージさんの展覧会真っ最中。

天心はどう思うだろうか。

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五浦の海に臨む崖の上に立つ六角堂

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三面ガラス張りで広さは六畳ほど。

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六角堂から見える景色

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古い料亭を改築した天心邸。前庭にはボストンから取り寄せた芝生が植えられたと。