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2018/09/19

版画は人なり

絵本作家のむらかみひとみさんが、来夏刊行に向けて「ひかりとかげ 切り絵・版画・写真」の準備を進めている。
7月に出た『つくろう! あそぼう! かたちともよう 切り紙・スタンプ・版画』
(玉川大学出版部)の続編だ。
学童保育、図書館、文庫などで、実際に子どもたちと掲載予定の作品づくりに取り組んでいる。
19日、本作り空Solaにて「できない子ども代表」のわたしと「できる子ども代表」のスタッフJが、むらかみさんの指導のもとゴム版画にチャレンジした。

1 むらかみさんが描いてきた「ラフスケッチ」(猫3種)の1つを選ぶ。
*もちろん自分で描いてもいいが、今回はお手本を使用。
*彫ったところには色がつかず、残しているところに色がつく。これ基本。

2 トレーシングペーパーに絵を写す。

3 カーボン紙でビニールゴム板(はがき大)に絵を写す。

4 彫刻刀で彫る。
*丸刀と三角刀、丸刀が気に入った。
*もしかしたら小学生以来か。小学校の卒業制作だったか忘れたが、4人くらいで「巨大版画」(木版)を彫った。とにかく「大きさ」だけは負けないようにと、ベニヤ板を4枚つないだ。巨大な鳥が飛んでいる構図だった。ただでさえ彫っているとどこを彫っているかわからなくなるのに、大きすぎるし、しかも4分割して部分を彫っているので、もう何をしているのかわからなかった。

5 版画絵の具をぬる。
*水性版画絵の具をのばし、版画ローラーで均一になるようにコロコロならす。
*ゴム板にローラーで絵の具をムラなくぬる。

6 紙をあてて、バレンでこする。そっとはがして、できあがり!

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彫ったゴム板と完成品。右から、むらかみさん、スタッフJ、わたし。
うーん。猫の表情に性格があらわれている。

このあと3人でパートナーの病院へ行き、
目を開けたら一番に見える場所に3枚並べて貼ってきた。
このところ目をあまり開けない。きっとわたしが作ったものはすぐにわかるだろう。

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病室のモビールも秋バージョン、リスとどんぐり。
2018/09/05

しっかり座る

パートナーのリハビリ担当者は3人。
理学療法士のNさん、言語聴覚士のAさん、作業療法士のTさん。
NさんとAさんは入院当初から継続して見てくれている。

言葉を発せないパートナーに辛抱強く接して、細かい反応や変化に気づいてくれる。

わたしが出張などで病院に行かれないときは、
リハに入ってもらえるよう予め調整をお願いしている。

自身の出張や休みに代わりの人を頼んでくれたりもする。

先日、Nさんの代わりに入ってくれたKさんから、
嬉しい反応をもらった。

起こすのにもっと介助が必要かと思っていたが、
楽に起こせて、しっかり座ることができた、と。

このところ週2〜3回、わたしも起こしているので、短時間だが週5日くらいは起きている。
Kさんいわく、日々の積み重ねが、1週間、1か月、3か月と過ぎていくと、
しっかり体にあらわれると。

最初のころ、「リハビリだめ」はできないとNさんが話していたことを思い出した。
今日たくさんリハしたから明日はお休み、とはいかない。日々をどう過ごすか。

ん、これはリハに限ったことではない。
今日をしっかり生きる。


2018/08/29

真っ暗になった

月曜日の晩は近隣の練馬や東久留米で、1時間の雨量が70ミリを超える猛烈な雨が降った。

18時半にパートナーの病院に到着したときには、すでに雷と雨風が強くなっていた。

いつものようにリハビリをおこない、終了間際、病室が真っ暗になった。

リハビリ時はベッドの高さをめいっぱい上げ、フラットにして、仰向けの状態でおこなう。
ふだんはポジショニングピローで体位保持し、時間ごとに体位変換している。
左に向けて、ポジショニングピローを入れてタオルケットをかけた瞬間だった。

真っ暗になった。
たぶん3分くらい。
暗闇でパートナーといることが心地よかった。
闇にすっぽり包まれてほっとする感じだった。

長く停電したら大変だし
なんだか無責任なことを言ってるのだが。

病室の電気がつき、エアコンのスイッチを入れた。

病院は非常電源が設置されており、
酸素や吸引器は商用電源ではないので
停電時もつながっている。

面会時間ギリギリに帰ろうとしたら、
看護師のTさんが、無理して帰らなくてもいいですよ、と声をかけてくれた。

病院前の急坂は濁流の勢いが増していた。
逆方向から回っていこうとしたが、事故で渋滞していた。戻って急坂を降りた。
近くの十字路に水が溜まっており、危険なので迂回して無事家に到着。

2018/08/22

猫の恩返し

昨日、長らくご迷惑をおかけしていた仕事が一段落して、
著者のひとり「sujico」さんから興奮するエピソードが届いた。
以下ライブで紹介する。
ちなみに登場人物なる登場猫は以下のとおり。

「sujico」さん宅の猫軍団
正式所属:黒猫4匹
「おこげ」(メス推定9歳)
「まめたん」と「たどん」(おこげの息子、共に8歳)
「ゆかり」(親族関係は無し、1匹で生後2ヶ月くらいのとき迷い込んできたメス、6歳)
居候:野良のオス1匹
「小鉄」片目なので喧嘩に負けては可哀そうだからと、未だ去勢していない。
したがって、ほかの子たちよりはるかに広いテリトリーを持っており、Y川まで出かける。

***
さて、先日の我が家のエピソード。
ある猛暑の日、H市の仕事から帰宅すると、
部屋の中から「くぇ、くぇ」という異質な声が………
見ると、カルガモの子どもが床をよちよち歩いており、
その1メートルくらい後ろから「ゆかり」と「まめたん」がそろりそろりと追っています。
これはいけない、と慌ててカルガモを捕まえ、
洗面器に水を張って入れ、上から笊を被せました。
すると、2階から「小鉄」が階段を降りてきます。
2階に行ってみると、カルガモと思われ る白い糞があちこちにぽつぽつ………。
どうやら、近くのY川から小鉄がカルガモをくわえてきて、2階に連れて行ったようです。
幸い、カルガモは傷一つありません。おそらく、甘噛みしてきたのでしょう。
向いの奥さんと、これは日々の食事の御礼に小鉄がお土産として持ってきたのだろう
と話しました。
カルガモは、無事Y川に返してきましたが、本当にびっくりしました。
これぞまさに、「猫の恩返し」でしょうか!

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カルガモをお土産に持ってきた小鉄。なかなかの面構え。

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おこげ・まめたん・ゆかり。手前がゆかり、奥の向かって右側がまめたん、左側がおこげ。
2018/08/19

「ソウルメイト」

『それでも人のつもりかな』は、母と娘のコラボレーションが実現した1冊だ。
北海道出身の有島希音さんの文章に娘の流亜さんが絵をつけた。

希音さんとの出会いを作ってくれたのは、友人M。2015年6月のことだった。
そのころ思いつきのように日本児童文学者協会の事務局に同人誌を見にいったり、
「がっぴょうけん」に参加しようとしたりしていた。
同年に始めた「Sola1冊の本プロジェクト」の場で、創作を検討したいという思いもあった。

わたしはずるい。
友人のMやAに先に読んでもらい、その感触を見てから自分が読む。
すべてではないが「忙しさ」を理由にずるをする。
三者の意見が分かれることもあるし、見事に一致することもある。

Mから紹介され、同人誌に発表されたある作品を読んだ。
パートナーにも読んでもらった。

まっすぐに魂に響いてくる「手応え」があった。
でもたぶんこのままでは「本」にはならない……。

そこから有島希音とSolaとのやりとりが始まった。

Solaは出版社ではない。Solaのような存在に作品を預けてもらうには
強い信頼関係を築くことが必要になる。

『かもめのジョナサン』を書いたリチャード・バックが続編的位置づけで書いた
『イリュージョン』『翼に乗ったソウルメイト』『ONE』。
そこでかつて「ソウルメイト」ということばに出会った。

希音さんはSolaの「ソウルメイト」だとわたしは思っている。
本来? の意味はさておき、「魂でつながれる関係」「本質的なことを共有できる関係」だと。

第2作に向けて、そろそろ離陸を始めよう。

今宵、同人誌のみなさんが開いたお祝い会にお招きいただく。
この本に関わったすべての人に感謝する。

*希音さんが昨年上京された折に、パートナーの病院に来てくれた。ありがとうございます。

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『それでも人のつもりかな』(有島希音 作 流亜 絵 岩崎書店)