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2018/09/05

しっかり座る

パートナーのリハビリ担当者は3人。
理学療法士のNさん、言語聴覚士のAさん、作業療法士のTさん。
NさんとAさんは入院当初から継続して見てくれている。

言葉を発せないパートナーに辛抱強く接して、細かい反応や変化に気づいてくれる。

わたしが出張などで病院に行かれないときは、
リハに入ってもらえるよう予め調整をお願いしている。

自身の出張や休みに代わりの人を頼んでくれたりもする。

先日、Nさんの代わりに入ってくれたKさんから、
嬉しい反応をもらった。

起こすのにもっと介助が必要かと思っていたが、
楽に起こせて、しっかり座ることができた、と。

このところ週2〜3回、わたしも起こしているので、短時間だが週5日くらいは起きている。
Kさんいわく、日々の積み重ねが、1週間、1か月、3か月と過ぎていくと、
しっかり体にあらわれると。

最初のころ、「リハビリだめ」はできないとNさんが話していたことを思い出した。
今日たくさんリハしたから明日はお休み、とはいかない。日々をどう過ごすか。

ん、これはリハに限ったことではない。
今日をしっかり生きる。


2018/08/29

真っ暗になった

月曜日の晩は近隣の練馬や東久留米で、1時間の雨量が70ミリを超える猛烈な雨が降った。

18時半にパートナーの病院に到着したときには、すでに雷と雨風が強くなっていた。

いつものようにリハビリをおこない、終了間際、病室が真っ暗になった。

リハビリ時はベッドの高さをめいっぱい上げ、フラットにして、仰向けの状態でおこなう。
ふだんはポジショニングピローで体位保持し、時間ごとに体位変換している。
左に向けて、ポジショニングピローを入れてタオルケットをかけた瞬間だった。

真っ暗になった。
たぶん3分くらい。
暗闇でパートナーといることが心地よかった。
闇にすっぽり包まれてほっとする感じだった。

長く停電したら大変だし
なんだか無責任なことを言ってるのだが。

病室の電気がつき、エアコンのスイッチを入れた。

病院は非常電源が設置されており、
酸素や吸引器は商用電源ではないので
停電時もつながっている。

面会時間ギリギリに帰ろうとしたら、
看護師のTさんが、無理して帰らなくてもいいですよ、と声をかけてくれた。

病院前の急坂は濁流の勢いが増していた。
逆方向から回っていこうとしたが、事故で渋滞していた。戻って急坂を降りた。
近くの十字路に水が溜まっており、危険なので迂回して無事家に到着。

2018/08/22

猫の恩返し

昨日、長らくご迷惑をおかけしていた仕事が一段落して、
著者のひとり「sujico」さんから興奮するエピソードが届いた。
以下ライブで紹介する。
ちなみに登場人物なる登場猫は以下のとおり。

「sujico」さん宅の猫軍団
正式所属:黒猫4匹
「おこげ」(メス推定9歳)
「まめたん」と「たどん」(おこげの息子、共に8歳)
「ゆかり」(親族関係は無し、1匹で生後2ヶ月くらいのとき迷い込んできたメス、6歳)
居候:野良のオス1匹
「小鉄」片目なので喧嘩に負けては可哀そうだからと、未だ去勢していない。
したがって、ほかの子たちよりはるかに広いテリトリーを持っており、Y川まで出かける。

***
さて、先日の我が家のエピソード。
ある猛暑の日、H市の仕事から帰宅すると、
部屋の中から「くぇ、くぇ」という異質な声が………
見ると、カルガモの子どもが床をよちよち歩いており、
その1メートルくらい後ろから「ゆかり」と「まめたん」がそろりそろりと追っています。
これはいけない、と慌ててカルガモを捕まえ、
洗面器に水を張って入れ、上から笊を被せました。
すると、2階から「小鉄」が階段を降りてきます。
2階に行ってみると、カルガモと思われ る白い糞があちこちにぽつぽつ………。
どうやら、近くのY川から小鉄がカルガモをくわえてきて、2階に連れて行ったようです。
幸い、カルガモは傷一つありません。おそらく、甘噛みしてきたのでしょう。
向いの奥さんと、これは日々の食事の御礼に小鉄がお土産として持ってきたのだろう
と話しました。
カルガモは、無事Y川に返してきましたが、本当にびっくりしました。
これぞまさに、「猫の恩返し」でしょうか!

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カルガモをお土産に持ってきた小鉄。なかなかの面構え。

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おこげ・まめたん・ゆかり。手前がゆかり、奥の向かって右側がまめたん、左側がおこげ。
2018/08/19

「ソウルメイト」

『それでも人のつもりかな』は、母と娘のコラボレーションが実現した1冊だ。
北海道出身の有島希音さんの文章に娘の流亜さんが絵をつけた。

希音さんとの出会いを作ってくれたのは、友人M。2015年6月のことだった。
そのころ思いつきのように日本児童文学者協会の事務局に同人誌を見にいったり、
「がっぴょうけん」に参加しようとしたりしていた。
同年に始めた「Sola1冊の本プロジェクト」の場で、創作を検討したいという思いもあった。

わたしはずるい。
友人のMやAに先に読んでもらい、その感触を見てから自分が読む。
すべてではないが「忙しさ」を理由にずるをする。
三者の意見が分かれることもあるし、見事に一致することもある。

Mから紹介され、同人誌に発表されたある作品を読んだ。
パートナーにも読んでもらった。

まっすぐに魂に響いてくる「手応え」があった。
でもたぶんこのままでは「本」にはならない……。

そこから有島希音とSolaとのやりとりが始まった。

Solaは出版社ではない。Solaのような存在に作品を預けてもらうには
強い信頼関係を築くことが必要になる。

『かもめのジョナサン』を書いたリチャード・バックが続編的位置づけで書いた
『イリュージョン』『翼に乗ったソウルメイト』『ONE』。
そこでかつて「ソウルメイト」ということばに出会った。

希音さんはSolaの「ソウルメイト」だとわたしは思っている。
本来? の意味はさておき、「魂でつながれる関係」「本質的なことを共有できる関係」だと。

第2作に向けて、そろそろ離陸を始めよう。

今宵、同人誌のみなさんが開いたお祝い会にお招きいただく。
この本に関わったすべての人に感謝する。

*希音さんが昨年上京された折に、パートナーの病院に来てくれた。ありがとうございます。

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『それでも人のつもりかな』(有島希音 作 流亜 絵 岩崎書店)
2018/08/12

友だちになりたい

「ピンポーン」とインターホンが鳴る。
同時に飼い猫2匹が1階にいるときは2階に、2階だったらタンスの上にダッシュで逃げる。

2016年11月4日、パートナーが倒れた日のこと。
インターホンとともに救急隊が居間に駆け込んできた。担架に乗せて外に運び出す……。
あの日以来、2匹はインターホンが鳴ると逃げるようになった。

「ピンポーン」+猫ダッシュ
ドアの外にマドンナことPさんの娘のKちゃんがネコ柄の保冷バックを手に立っている。
「スープの冷めない距離」からPさんの運転する車に乗って
いっしょに夕食を届けにきてくれた。
これで3回目。うれしい。心なしか「猫ダッシュ」のスピードと距離が落ちた気がする。

Kちゃんは自閉症スペクトラム障害がある25歳。Pさんによると「3歳」だという。
わたしはKちゃんと友だちになりたいと思っているのだが、まだ片思い状態。

気をつけること。

・一度にたくさんのことを話さない。
・大きな声を出さない。
・伝えたいことを紙に書いて見せる。
・突然注意しない。
・これからやることを書いて知らせる。何が起こるかわからなくて不安にさせない。

『アスペルガーの心1 わたしもパズルのひとかけら』は、アスペルガー症候群である著者が
4年生ときに描いた絵本をもとに小学校の先生といっしょに作った「絵本」だ。
5、6年生のときにまとめた『アスペルガーの心2 パニックダイジテン』、
中学生のときに描いた『アスペルガーの心3 きんじょのらぶちゃん』の3冊が出ている。
3冊目の解説を書いている村中李衣さんに教えてもらった。

Pさんが行きつけの近所の中華料理店(厨房も配膳もオール中国人)で、
念願かなってKちゃんと姉のSちゃんとPさんといっしょに夕食を食べた。
Kちゃんの隣に座ったSちゃんの自然な振る舞いにうなった。
しっかりフォローしているのに流れるような雰囲気なのだ。
あたりまえだけれど一緒に育ってきたのだということがひしひしと伝わってきた。
のびのびと美しく成長している。
Kちゃんには妹もいる。いつか機会があったら三姉妹と一緒に食事がしたい。
Sちゃんは絵を描く。この話はいずれ。

時間をかけてゆっくり、Kちゃんと友だちになりたい。

10月のお誕生会にまぜてもらえそうだから、静かにはりきっている。

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『アスペルガーの心1 わたしもパズルのひとかけら』
『アスペルガーの心2 パニックダイジテン』
『アスペルガーの心3 きんじょのらぶちゃん』
(フワリ作・絵 偕成社)