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2018/03/03

サクラさくころには

去る2月15日、広島からパートナーの弟が会いにきた。パートナーは広島県福山市松永の出身。尾道で高校時代を過ごし、大学から東京で暮らすようになった。いまでは広島時代より、関東圏での生活のほうがずっと長い。
リハビリの時間を合わせてもらえたので、弟が車椅子を押して2階のリハビリ室に行った。その週のはじめくらいから体調が優れず、残念ながらあまり目を開けなかった。理学療法士のNさんから、しばらく目を開けていられたら「黒ひげ危機一発」をやってもいいとお許しをもらっているのだが、なかなかできない。「黒ひげ危機一発」は樽に入って頭だけ出している海賊に短剣を突き刺していくというあのゲームだ。リハビリ室でやっている患者さんを見かけて、パートナーと一緒にやってみたくてしかたがない。

翌日から発熱。痰が透明から緑がかった黄色になり、量も多くなった。吸引の回数もぐっと増えた。気管切開部に装着していた人工鼻も、痰の量が多いとすぐにつまってしまうため、気管切開マスクに変わった。具合が悪いと、まず目を開けなくなり、表情が乏しくなる。体に力が入らなくなる。あくびをしたり、のびをするなどの動きが見られなくなる。右手はふだん力が入りやすい分ぴんとつっぱってかたまりがちだが、力が入らない分だらっとなっている。尿路感染症をくり返す傾向にあるのだが、今回は気道感染をおこしたようだ。抗生剤の内服でいったん熱は下がったが、安定しない。筋肉注射に切り替えて1週間続いた。25日に注射が終わり、翌日からじょじょに体調がもどってきた。
昨日、家族リハビリをおこなったとき、しっかり両目を開けていた。声のする方向に顔を向ける。顔をくしゃっとして笑うなど表情に「おちゃめ」な感じも出てきた。大きなあくびをしたり、ぐぐっと体をのばしたり、動きづらい左手を胸元にもってくる動作も見られた。病室の窓を開けて外の空気に春を感じた。嬉しい。車椅子で行かれるところにサクラの木が数本ある。サクラのさくころには、一緒に外に行かれるといい。

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庭の春一番。サンシュユ(春黄金花)のつぼみが開きはじめた。



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