FC2ブログ
2018/01/27

夕日の向こうの国

ネコのチャシローから亡くなったチャクローおじいさんへの手紙。
死んだネコは夕日の向こうの国にいるそうだ。

夕日の向こうの国にいる、茶黒郎おじいさんへ
おじいさん、そっちで元気ですか?
おじいさん、おれ、これまでちゃんと言うことができなかったけど、おれを育ててくれて、ありがとうございました。おれ、あかんぼうのとき、おじいさんのいる家にもらわれてきて、おじいさんに育ててもらったんだよね。いつも感謝していたのに、これまでお礼を言えなかったんだ。
かあちゃんとひきはなされて、おれ、ずいぶん泣いたよね。でも、泣き虫の子ネコだったおれを、おじいさんはちっともおこらなかった。そして、いつもそばにいてくれました。
おじいさんといつまでもいっしょにいられると思っていたのに、おじいさんは、そっちへ向かう旅に出てしまった。あのときも、おれは泣いて、後を追いかけようとしました。そのときおじいさんは「帰れ」ときびしい声で言ったよね。
それから、「チャシロー、また、どこかで会おうな」とやさしく言ってくれました。
おじいさん、いろんなことを教えてくれて、ありがとう。チャクローおじいさんは、大きな家のペルシャネコにも、ノラのやせネコにも、まったく同じにやさしかったな。おれ、そんなおじいさんに育てられたことを、ほこりに思っています。
おじいさんがいてくれて、よかった。
おじいさんのことは、ぜったいに忘れません。
そしておれも、いつかだれかに「おまえがいてくれて、よかった」と言ってもらえるように、生きていきたいと思います。
おじいさん、いつかそっちで会おうときまで、まっててください。
まごの茶白郎より
『ラブレターを書こう』「小学生のための文章レッスン」
(灰島かり作 藤原ヒロコ絵 玉川大学出版部)より

灰島かりの「だいすき」があふれた1冊だ。

ラブレターを書こう_convert_20180127180052

カリントへ
いっしょにやろうって言ってたこと、まだまだたくさんあったのに……。
まあ手紙でも書くかな。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント